3月3日
ふたり並んですまし顔。
みっちゃんは自分の雛飾りを持っていなかった。 僕は飾り系のものは好きでなかったせいで、興味を示さなかったから遠慮していたんだと晩年になってから聞いた。 二人で京都の街を歩いていた時に見つけた小さな雛飾りに興味を示した妻が『ちょっと待って』と先に歩く僕を制して、立ち止まっている。 「高いものじゃないんだから買えば?」と言うと満面の笑みを浮かべて店員さんに声を掛けて、雛飾りを指差した。 家に帰ったみっちゃんは、やっと子供の時の夢が叶ったと言いながら飾り付けをしていた。 多分、みっちゃんは幸せだったろう、そんな簡単な事も要求しなかった妻がいじらしい。 今日、雛飾りを倉庫に入れたままであるのに気付いたが、もう間に合わない。 せめて、歌だけでもお供えしよう。 明かりを点けましょボンボリに、お花を生けましょ桃の花、??? 忘れちゃった〜
by kattyan60
| 2005-03-03 00:47
| 幸せの定義
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