家内への鎮魂歌2
お花畑を歩いたことがあります
不思議な出来事。 家内の51歳の9月20日の未明、胸がドキドキして目覚める。 その時刻より少し後の時刻に家内は逝ったと医師は言う。 家内は僕に印を残した。 それは今迄に経験した事の無いほどのドキドキだった。 家内の顔に笑みがある、医師の言う硬直では無いと僕は思う。 家まで、搬送してくれた人が服を着せると言うのを僕たちがしますからと断った。 裸の家内に子供達と服を着せる準備をする。 僕はお別れだねと、乳房に触れると冷たかった。 座らせて、後ろから僕が抱いて下着を穿かせ、誂えたスーツを着せた。 ゆっくりお休みと耳元で囁いたが涙で声にならなかった。 僕より後でなくて良かったね、と囁いた。 苦労をかけたね、と囁いた。 お前の印、判ったよ、届いたよ、と囁いた。 涙が止まらなかった。 出会ったあの日に還りたいと思った。
by kattyan60
| 2004-11-19 23:05
| 愛を語る
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