うつけ者だった。
どうも僕は、馬鹿者というカテゴリーに入るようだ。
人間は忘れると云うことから頭の中のハードディスクの容量を確保しているようで、僕はその忘れると云う作業が自動に設定されているようでもある。 ここ数日、4年前のあの瞬間の何ともいえない苦痛を思い出そうにも集中できないのです。 磁石の同極が反発しあうような感じで集中できない。 と云っても他の事が気になっているわけでもなく、ただ集中できないだけなのだ。 これは不思議な感覚、初めての経験です。 そこで気を取り直し自然体で居るのが一番良いということにし、いつもと変わらぬ生活にいたしました。 いつもと変わらぬ生活=昼に近い朝に目覚め、テレビのリモコンでスイッチを入れ、食パン1枚に牛乳か野菜ジュースを飲み、喘息の薬とサプリメントを飲み下す。 そして携帯でmailmamaに[おはよう]メールを送信する。 後は成り行きで、洗濯機を回しながら掃除をしている。 さて今夜は何を食べる? その当時、妻が先に逝って泣き暮らしてた頃、こう言われたことがあった。 『君の今の苦しみを奥さんに味わわせることなく、君が代わっているのだから』と言ったのは、小学校当時の担任の先生で、この先生も老いる前に奥様を白血病で亡くされている。 また『かっちゃんは幸せ者やん、憎み合う事なく奥様と仏壇の中まで愛し愛されたもんね、それって凄いことやと思うねん』と言ったのは、当時20歳で幼い子を抱えバツ一になった友達の言葉です。 その言葉も当時は安らぎを与えられたわけでもないが、今その言葉が重く胸に残っているのです。 だが、やはり大きいのは子供達は僕を責めることなく『過去は過去として前を向いて生きていくのだぞ、そして生きる事が困難になった時、いつでも来て良いのだから、今は猫が占拠しているが部屋も用意出来ているぞ』と言った娘。 その言葉に甘える気はないが嬉しいものだ。 また、今日も朝を迎え、一日何をする? 洗濯物も干したし、掃除はパスしよう、明日があるじゃないか。 それより、楽しい事を考えよう、やはり僕は[うつけ者]なんだ。 先日、娘から荷物が届きました、レトルトのカレーとハヤシビーフの詰め合わせ。 そして昨日、宅配されてきた荷物の送り主を見ると息子の名前があり、仕事で四国へ行ったそうで、うどんが入っていた。
by kattyan60
| 2005-09-21 11:06
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