山の彼方の幸せ求め・・・

あとひと月

後、ひと月ほどで、妻の4回目の命日が来る。

妻と暮らした34年は誰よりも長い年月だった。

18歳だったみっちゃんを嫁に貰った(もとい、養子だから僕が貰ってもらった)

みっちゃんは、財産も無いのに、苗字が変わる僕に気兼ねしていたが、みっちゃんの養母さんの結婚の条件だからと受け入れたのだ。

養母さんは、みっちゃんの苗字が絶える事を危惧したからだと思う。

僕の苗字に対する執着心はまったくない、僕の実父でなかったことが執着心を無くした理由なのかもしれないと思っている。

その頃のみっちゃんは、幼くて、可愛くて、綺麗だった。

母子家庭とは云え、養母だからお互いに気遣っていたようだ、目が不自由な養母を助けるみっちゃんは給料の総てをお母さんに渡し、月に500円は年頃の娘としては少な過ぎる金額を小遣いとして貰ってたから、映画、喫茶店など殆ど行った事がなかったとそうだ。
そんな箱入りのみっちゃんと行くところの総てが初めてだから、屋台のラーメンでも喜んでくれたものだ、そんなみっちゃんをとても愛おしいと思った。

葬式もしなかった[うつけ者]だから、毎年の命日にも何もせずに、ただ写真のみっちゃんと過ごすのが、供養だと考えている。

みっちゃんの葬式をしなかった僕を批判もせずに受け入れてくれた子供達に感謝しつつ、その日を迎えましょう。

エイリアス『去年も一昨年も命日に映画へ行ったんちゃうか?』

僕「そうやったかな〜?」

エイリアス『ほらな、自信が無い返事してるってことはmailmamaと映画でも観てたんやで』

僕「そうやったかな〜?」

エイリアス『みっちゃんに感謝しいや、お前みたいなアホと34年も暮らしてくれたんやからな』

僕「そうやったんかなぁ〜?」

エイリアス『戦後のこの日本で、葬式をしなかった人て居てへんやろ、娘さんが言う言葉に集約されてるわ[変なとうちゃん]によ』

僕「そうかなぁ〜?」

エイリアス『まぁな、形が重要ではないのは100歩譲るとして、彼岸とか命日ぐらいに墓参りでもしたらどうや?』

僕「位牌も遺骨もここに、置いてある、墓にはあまり行きたくないねん」

エイリアス『そらまた何でやねん』

僕「養母さんの月命日にみっちゃんと仕事の帰りに墓参りしてたから、お墓の前でしゃがんで手を合わせてるみっちゃんが、浮かんで悲しいねん」

エイリアス『そうか、そうやったんか、解った、好きにしたらええ』

みっちゃんを想う気持ちを誰にも判ってもらえなくても良い、これは僕とみっちゃんの事だからだ、少なくとも子供達は理解してくれていると信じている。
[うつけ者]の僕を愛してくれた以上に愛していたみっちゃんの命日を迎えるまで、後ひと月なんです。
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by kattyan60 | 2005-08-23 12:22
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