山の彼方の幸せ求め・・・

盗人

僕の通う小学校の生徒は貧富の差が大きく、[ええし](金持ち)の子が多かった。
貧しい家庭だった僕の義父は襖の引き手を作る職人で自営をしていたようだ、お母ちゃんが嫁いだ頃は先妻さんが亡くなり、嫁に出た娘と中学生息子を育てるのが困難だった事と僕を抱えて経済的に困窮してたお母ちゃんの双方の利益が合致したんでしょう。
だけどその問題は解決したものの、夫婦の関係は上手く行ってなかったようでした。
今も鮮明に覚えているのは或る日、義父が銭湯へ行く代金が無いと騒ぎだし、外から帰ってきた僕の首を捕まえて『お前が盗ったんやろ、そんな事をするのは わしの子やないからや』と紐で縛り鴨居にぶら下げられちゃったんですね、その時から縛られるのが好きになっちゃた、嘘よ
お母ちゃんは義父の座る付近を捜し、座布団の下から出てきたのを義父の鼻面に出し、黙って僕を降ろしてくれたんです、義父は謝らず黙って銭湯へと行ったんです。
お母ちゃんは僕を抱きしめて小さい声で『ごめんね、ごめんね』と云いい続けてました。
その日から僕は義父を無視するようになったんです。
今、義父は気の毒な人だと思います、先妻さんが亡くなり実の息子はグレてしまい、娘は離婚してしまうし、自営も上手くいかずに兄弟子の会社へ勤務するもののそこも時代の流れで倒産するし、晩年には後妻(母)は家を出てしまった。
それは自分で作った部分でもあるんだが気の毒だとしか思えない晩年だった。
自分の過去を記することを嫌う人も居られるようだが、僕はそれを公表することで今暴力を振るってる旦那に反省を促し、良い人生にする事も自分の少しの努力で出来るのだと知って欲しいのです。
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by kattyan60 | 2005-02-05 21:04 | 山の彼方の空遠く
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