山の彼方の幸せ求め・・・

転換期

転換期より
自営を初めて6年は夢中で過ぎ、やっと訪れたチャンスかと思った。
小太りの紳士に下請けを依頼されて、会社を訪れることになった。
それは名古屋にあり、テニス・コートが6面は充分取れる駐車場に6階建てのビル。

その目的の階は案内板で4階だと判り、エレベーターで上がりドアを開けると
長いカウンターの向こうには20人くらいの人が机に向かっている。
例の小太りの方は直ぐに僕を見つけてくれて、大声を出さずに済んだ。

応接へ通されて、話しを聞くと息子と二人で月額150万でどうだろうか言う。
出張の経費は別途支払うと云う、夢のような金額に隠れた足の太ももをつねったら
痛かった。
だが何をどうした仕事なのか解らない、と伝えると電気の制御を理解してるなら
簡単だと云われて安心はしたものの、専門的に勉強したわけじゃない。
それからは、貰った資料を読み、図面をにらみつけた。

明治に入る前後に、文字の読めない職人さんが外国からの図面だけで色んな物を
作成してきたんだ、今の時代で出来ない訳がないと信じていた。
火縄銃の現物を見て作った技術は凄いと思う、銃身に使う筒だって元は煙管(きせる=
煙草を吸う道具)の製作する技術が大きくなっただけだと聞いて驚いた。
鉄棒に帯状にした金属を巻き付けていき、熱して叩いて接合し中の芯金を抜くと
筒になる、聞けば簡単だが現物を見て、その方法を考えた人は優秀なんですね。

解らない図面は100回見たら理解できると思ってた、[何とかはヘビに怖じず]

家電業から工事業に制御盤と電気屋のあらかたを経験して訪れたチャンスに
妻は仕事を辞めて家業の事務を引き受けてくれるようになりました。
バブル崩壊までの数年は夢のように上がる利益に妻と手を取り合って励ましあった
ものでした。  完
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by kattyan60 | 2004-12-03 18:42 | 仕事の話
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ヨーガをするショコラ君
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