山の彼方の幸せ求め・・・

妻のサイズ

結婚する前、まだ結婚も決まっていなかった頃のこと。
二人でデートした事が3回ぐらいだったか。

仕事が終わって着替えたみっちゃんの服装は地味で高価でないのが判る。
僕がみっちゃんの友達に、それとなくサイズを聞いた。

親しい人が勤める洋服屋さんへ出掛け、服とスカートに靴を揃えた。
それに、宝石店で誕生石のエメラルドのちっこいのを買った。
結婚できなくても、受け取って着てくれたら良いや、みっちゃんの服を注意してたら
多くを持っていないのが判る。

みっちゃんにメモを渡した”いつもの所で待つように”
専務に、みっちゃんに会いに行くが仕事があるから事務所の暖房は点けておいてくれと
言い、出掛けた。
そこは小さな喫茶店で いつも隅っこに座って下を向いている。
コーヒーも飲まずに出て、車に乗せて走りながら「後ろの席を見てごらん」
みっちゃん『何んですか?』
僕「箱を開けて良いよ」
そして僕は小さな箱を剥き出しで渡し、「お母さんの反対で結婚出来なくても返さなくて
良いから、明日着て会社へ来てよ、それだけが条件かな」(キザだなぁ〜)
みっちゃんは、聞くまではエメラルドの指輪をガラス玉と思ってたと結婚してから聞いた。

翌日、みっちゃんは約束通り着てくれた。
僕と同輩の男どももみっちゃんを狙っていたのは、僕の部屋に遊びに来た男どもの
話しで判ってた。
僕が結婚を申し込んだことは知らない(愛を語る=家内への鎮魂歌に詳細)

仕事中にメモを渡した、”いつもの喫茶店で”
みっちゃんは待っていてくれた。
この頃は不安だったが、もう観念していたと結婚後聞いた。
みっちゃんの笑顔は18歳とは思えない大人の顔だった。
それは、過去の辛い環境がなせるものだと知ったのは結婚して、かなり経っていた。
みっちゃんは、指輪をしてなかった、僕が「みっちゃんの誕生石だから」と言って初めて
本物だと気づき、高価なものは戴けませんと言ったが、貰ってくれと頼んだ。

給料の全てをお義母さんに渡し、小遣いとして月に500円貰うと云う。
当時としても、年頃の子が貰うには少な過ぎる。
僕は20000円(当時の彼女の給料くらい)を渡して、化粧品でも買えと言った。受け取る事を拒否したが無理強いした。

それから2週間後に何を買ったか聞いたら、まだ持っていると言う。
お願いだから、買って欲しいと言ったら後日、買ったルージュを見せてくれた。
それは、まだ使われずに封も切られてなかったので、今つけて欲しいと頼んだ。
そのルージュをつけたみっちゃんは、より大人に見えた、地味な色だった。

そのルージュの香りを間近に嗅いだのはそれから1月もしてからだった。
二人で京都へ行き、嵐山から[洛柿舎]を通り抜けて竹林へ行ったら『怖い』と言った。
みっちゃんはヘビが大嫌いだと言ってたのを思い出してそこから去った。
やはり結婚してから聞いたがヘビではなくて僕が怖かったらしい、それはKissも知らない
幼いみっちゃんだった。
続く
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by kattyan60 | 2004-12-03 02:51 | 愛を語る
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ヨーガをするショコラ君
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