山の彼方の幸せ求め・・・

美術品として

先日、京都を訪ねた時、アメリカ人の若い青年は日本の金工細工に興味を示し
中でも日本刀はお気に入りみたいです。

日本刀は人を殺害するために開発されたものです。
砂鉄から[たたら製鉄法]と云う設備で今も生産されています。
畳で3帖ほどの細長いプール状のものに砂鉄、炭と交互に入れて[たたら]と呼ばれる
[ふいご」で吹くと高温になり3日後に無事に不純物の入ったものが取り出されたもの
を玉鋼(たまはがね)と呼ばれて今も日本中の刀匠に買われています。

それを砕いて焼いては叩き伸ばして折り畳みを繰り返します。
すると薄い鋼が積層したものが出来上がります、そして叩くことで蜜となり、不純物が
火の粉となって飛び散ります。
壁の材料にリンが入らないように工夫されたりとその知識が良い刀を造ります。
あらかたの形からヤスリで整えて粘土を塗り乾燥すると、刃の部分を削り落とします。
この時に波紋と呼ばれる美しいものとなります。
真っ直ぐ削ったのは直ぐ刃(すぐは)菊の花、海の波など作り手のセンスが出てきます。
それを炉に入れて真っ赤になったところで水にいれますと焼きが入ります。
鋼はマルテンサイトと呼ばれる結晶が出来て、業界では金筋が入るとか稲妻とか
言い珍重します、波紋もそうですが、本体に不純物が出た穴が模様を造ります。
綾紋とか杉板紋と言います。
そしてよく出来たものは、美しく人を殺害できます。

僕が拝見したものに、[長曽根虎鉄入道]があり、裏に[御二つ胴断ち切り杉板2寸食い込み候]と刻印されていました。二つ胴とは首切りされた犯罪人の胴を言います。
凄まじいばかりの殺人道具ですが、武士はこれを愛し数百年経過したにも関わらず
今も製造当時の輝きを持っています。 
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by kattyan60 | 2004-11-24 23:39 | カテゴリーに入らない話
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