山の彼方の幸せ求め・・・

家内への鎮魂歌

家内と出会ったのは僕が働く会社へ入社してきた18歳。
僕はハンサムな25歳 (^|^;

若い人達を連れて食事に行った時も、妙に気になるのは何でやろ/
別に好きとかでなく、人の陰に隠れてるような人。

履歴書を見ると、母子家庭とあるがお母さんと苗字が違う人。
数回、食事に行っても殆ど大きな声をあげないで小さくうなずくだけだった人。

和歌山へ大量の商品を運ぶ運転手が風邪で休んだ日に専務が行くと云うから
お前は(友人)会社に居ろよ、僕が行って来るからと申告し積み込む。

一人では降ろすのが大変だから、誰かを連れて行くよと言って、フッフフフ
「○○さん、ドライブするよ」と連れ出して助手席のドアを開ける。
車中、話しかけてもあまり返事をしない、明らかに動揺しているようだ。
製造業だから朝から夕方まで、同じ仕事の繰り返しなのに、助手席に座っているだけ
なんだから、働いている皆に悪いと言う。

「これも仕事なんだからね、気にしなくても良いから」と慰めて紀ノ川を超えた頃
お腹が空いたので、レストランに入り二人で向かい合わせに座った時、運命を感じた僕。
後で聞いたことだけど、何にも感じなかったとか、こんなにハンサム(^|^; なのに/
そして結婚したのはハンサムには興味がなかったからだとか (ー|ー)納得

荷物を降ろして帰る時にデートを申し込んだら『二人では無理です』と言う人。
その人が入社して3ケ月
夕方、仕事が終わって皆が帰ったのを見計らって、タクシーでその人の家に向かった僕。
玄関のドアの前に立ち”当然まだ帰宅してないよな?”
”よっしゃ、人生の賭けや、ダメ元や” トントン トントン
『だなたでしょう?』と中から声がしたので、「娘さんの勤める○○の○○です」と答えると
ガラガラと開いた、”娘さんの歳にしてはご高齢やなぁ〜”と思いつつ招かれて中え入る。
お母さん『何でしょう?』
僕「はい、娘さんを嫁に欲しいと参上致しました」
お母さん『・・・・・・・・』
僕「・・・・・・」
お母さん『娘はその事を知っているんですか?」
僕「いいえ、未だ言ってません」


ガラガラ『ただいま〜』
家内前『あれっ 何で居てるんですか?』
僕「君を嫁にもらいに来たんです」
家内前『・・・・・・』ドテッ
僕は家内前を抱き起こして上がりかまちへ座らせて
僕「大丈夫?」 
その日はお母さんの作る焼き肉を、ご馳走になりました。
今日の返事は後日すると云う声で玄関を辞した夜の風は爽やかな10月初旬。

翌日、その人は僕の目をそらして下を向いていた。
メモを手渡した、帰りに駅で待ってると書いて
専務に事情を話して聞かせたら『まだ18の子供やんか、ええんかいな』と云う。
仕事の途中で抜け出して駅で待つ間はソワソワ  
今日はその人の気持ちを聞こうと身構えたっけなぁ〜
時間通りに現れて、停めておいた会社の車に乗せて夜の町へ向かった。
家内前『あの〜母は厳しい人ですから、帰らないとダメなんです』
僕「うん、判ってるよ、だからこれ」
家内前『何ですか?』
僕「残業代です、2時間分の」
家内前の笑顔を初めて見たような気がする。
それから僕は残業代を払ってデートしたんです、でも食事は御法度ですから軽くケーキ
などで時間を計って送って行ったんです。
仕事中にその人を見ると、少しはにかんでます。

専務と共通の友人が会社のパーティーに招待してくれました。
その日はクリスマス・イブ
お母さんに事情を説明して、遅くなる事を了解してもらい、いざや会場へ
そこは三菱石油の独身寮の食堂。
ダンスをしたり、ゲームをしたり、皆同年代だから愉快に過ごせ、いよいよケーキを
友人『おいっ、そこの二人ちょっと来いや』
友人『二人は今度結婚するらしいんで、このケーキに入刀してもらいます』
50人ほどに拍手されて家内前の背中を押してケーキの前に立つ家内前と僕。
家内にナイフを持たせて、僕が手を添えてウニュ〜っと切るとまたまた拍手。

まだ、その人とkissもしていないのに仮祝言。
そして、送って行き、お母さんに遅くなった事を詫びると、入れと言う、遅いからと遠慮していると泊まって行けとお母さん、ドキドキドキドキドキ
お母さん『○○ちゃん、二階に布団を敷いてあげなさい』
頭を下げて、二階へトントントン
そこは若い女の子らしくグループサンズのポスター 
僕「これは誰?」
家内前『タイガースってグループです』
二人はちゃぶ台を前に遅く迄黙っていました。
家内前がかなり眠そうなので、電気を消すよと言って布団に入ったものの、隣が気になる
僕「良いかな?」と小さな声で訪ねると、小さくうなずいた。
翌朝、下でトントンという音がしてる、何かしら良い匂いが上がってくる。
家内前『○○さん、ご飯ですよ』
僕「は〜い」  トントントン 顔を洗って膳に着くと、お母さんが『おはよう、よく眠れましたか?』
僕「はい、直ぐに寝てしまいました」 嘘つけっ
そして、翌年2月16日に式を挙げたんです。
その年の10月18日慰安旅行の宴会中に娘が産まれたんです。
それから34年余、共に白髪が増えて贅肉も着きました、家内は若いおばあちゃんに
なりました。
51歳の9月20日、家内は川に洗濯に行きました、それっきり帰ってきていません。
  続く
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by kattyan60 | 2004-11-19 22:39 | 愛を語る
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