友人G君の事
僕の友人は香川大学の教授となった。
彼の国籍は中国だった。 初めて会ったのは、ボーイ・スカウトのリーダーをしていた頃の仲間からバイトで一人採用 してやってくれ、と紹介されたのがG君。 彼は中国の大学を卒業し、京都大学の大学院学生だと云う。 僕は当時、小さな電気屋をしていて彼を採用したら奥さんと子供が中国からやって来た。 電気工学科に在籍し中国へ帰って役に立ちたいと云う。 僕の知る電気を彼に教え、家に家族を招待した。 子供は理知的な目で医師を目指していると云う。 お母さんはG君より長身の美人でコンピューターのプログラマーと云う家族秀才揃い。 夫婦で作る餃子は逸品で、彼の手は器用に麺棒を動かし次から次へと生産される皮、 それに具を乗せて、これまた凄い速度で餃子になる。 また、近い内に訪ねたい、餃子をご馳走になりたいもんだと考えている。 そのG君が卒業し、中国へ帰る事を断念し立命の助手として働きながら論文をアメリカ へ送付。 山口大学の講師として招かれたから引っ越すと云う、さらに論文を書いたと云う。 論文が26編を数えた時、香川大学から招聘さらた云う彼は教授となった。 若き教授は帰化し日本人となった自慢の友人の一人。 彼は奥さんを愛し、子供を愛する父親として理想の家庭を築いていた。
by kattyan60
| 2004-11-18 10:04
| 愛を語る
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